店長職に興味がある方で、こんな疑問はありませんか?
・店長に早くなるポイントはあるの?
・店長のメリット・デメリットも教えてほしい
こんな疑問を店長歴3年以上下積み1年で店長に昇格した小売店長がお答えします。
この記事を読むと、店長になるまでの過程を理解でき、早く店長になるポイントを押さえられます。
Contents
店長になるまでにはどうするべきか?
店長になるまでの過程①【大卒など新卒入社パターン】
店舗にて通常業務・店長業務を習得
店舗で通常業務を学びます。
なぜなら、アルバイトやパートが行なっている仕事がわからなかったら指示できないからです。
通常業務とは、以下になります。
清掃
品出し
売場作り
売場整理
検品
レジ
接客
などなど。
こんな疑問もあるかもしれません。
確かに通常業務を覚えるのは、早ければ1ヶ月もすれば十分ですが、ただ覚えるのではなく改善意識を定着させるのがより大事です。
品出しという作業は、商品と陳列する場所、陳列の仕方を覚えれば、実施できます。
しかし、
どうすればもっと早く品出しできるか
どうすればもっとキレイな売場を維持できるか
どうすればもっと売上が上がる売場になるのか
など考えることは無数にあります。
店長になるためには、作業の目的を考え続けましょう。
店長業務も合わせて学びます。
店長業務を覚えなければ、店長になれませんからね。
店長業務とは、以下になります。
毎日のシフト作成
月のシフト作成
クレーム、トラブル対応
日毎の予算作成
アルバイト、パートの採用・教育
売場作成などアルバイト、パートへの指示出し
発注業務
売上分析
などなど。
私が店長になる前に特に身につけるべきポイントは
【月ごとの売上推移の把握、月ごとに売れる商品の把握】です。
例えば、ベビーの冬服の売上ピークは10月~11月にきます。
10~11月を迎えるときに、在庫が少ないと販売チャンスを逃し、
多すぎると不良在庫を抱え、値下げを実施しなければ売れなくなり、利益を減らします。
昨年の在庫量・今年の売上推移から今年の適正在庫を把握し、売上向上に努めましょう。
店長研修に参加
店長研修に参加する必要があります。私のときは1、2か月に1度ありました。
なぜなら、店長になるために必要なスキルを習得する必要があるからです。
店長研修で学んだ内容は下記になります。
売上の作り方
売上の分析の仕方
商品の陳列の仕方
商品の演出の仕方
トラブル対応のケーススタディ
クレームの解決方法
人事・労務の知識習得
部下の動かし方
競合店調査の仕方
問題解決の考え方
などなど。
中でもトラブル対応のケーススタディは役に立ちました。
私が初店長になった3週間後、お店に車が突っ込んできました…
不幸中の幸いで、ケガ人がいませんでしたが、お店のウインドーはこなごなで、車が店内に進入しました。
お客さん、スタッフ、加害者がパニックになっていましたが、
と思い出し、落ち着いてマニュアル通りの対応が出来ました。
過去にトラブルを想定していること、そのトラブルの対処法を想定していることの大切さを学びましたね。
筆記テストの実施【店長業務の理解度をチェック】
店長になるためには定期的に筆記テストがあります。
なぜなら、通常業務・店長業務の定着度を確かめるためです。
テスト内容は、講義で学んだ内容から現場で学んでいる内容などさまざまです。
一例を下記に書きますね。
売場の作りかた
陳列の仕方
演出の仕方
売上の作り方
予算の立て方
損益計算書など決算書の読み方
経費のコントロールの仕方
部下との接し方・評価の仕方
シフトの作り方
満点とる気持ちで日ごろから勉強し、真剣に講義を聞きましょう。
店長昇格面接の実施
店長になるためには、昇格面接で合格する必要があります。
管理職として適任かどうかを会社が判断する必要があるからです。
私の場合、店長候補として1年間現場で働いたのち、店長昇格面接に呼ばれました。
面接会場は本社で、面接者は人事部長を含む人事部員2名でしたね。
面接での質問内容は下記でした。
店長になるために現在意識していることは?
社員とのコミュニケーションの取り方はどうしている?
年間の予算と店舗売上の差はどのくらい?その差をどのような施策で補う?
今後のキャリアプランはどうするつもり?
現在の店舗の問題点は?
回答は、結論から話す・簡潔に話すことを意識すると良いですね。
店長になるまでの過程②【アルバイト・パートから昇格パターン】
アルバイト・パートとして入社
店長への昇格可能性のある小売店に、アルバイト・パートして入社します。
なぜなら、店長になるルートがない店舗に入っても意味ないですからね。
具体的には、パート採用面接を突破できれば大丈夫です。
上司からの推薦により、店長候補に昇格
直属の上司、エリア管轄の上司から承認を貰えると店長候補になれます。
エリア管轄の上司が本社に店長候補を推薦するからです。
店長候補になるルートは、以下になります。
パート社員から店長に【店長を目指したい】と伝える
店長がその社員に店長になる適正があると判断したらエリア長へ報告する
エリア長がその社員が店長になる適正があると判断したら本社に報告する
本社が承認したら、店長候補者となる
店長候補として経験を積む
店長候補として、店長業務の習得をします。
当たり前ですが店長業務を理解していなければ店長になれませんからね。
店長業務の習得方法は、以下になります。
現場で店長から直接教わる
店長研修に参加し、座学として教わる。
店長昇格面接の実施
新卒と同じく、店長昇格面接の合格する必要があります。
面接内容も新卒の店長昇格面接と同じなので、聞かれる内容は以下を参考にしてもらえればと思います。
店長になるために現在意識していることは?
社員とのコミュニケーションの取り方はどうしている?
年間の予算と店舗売上の差はどのくらい?その差をどのような施策で補う?
今後のキャリアプランはどうするつもり?
現在の店舗の問題点は?
店長に早くなるポイント4選
現場の上司の評価を上げる
店長・エリア長の評価を上げることは大事です。
なぜなら、その2人に評価されないと本社へ推薦してもらえないからです。
店長である私が高い評価をつける社員は以下になります。
指示したことをすぐやる
指示した目的を考えて、指示したこと以上の結果を出す
日々の作業に対し、改善案を出してくれる
他社員を統率することができている
指示する前に自主的に仕事を探す
店長の仕事を代わりに行う
エリア長の評価の上げるには、店長の評価を上げることが最も効率的です。
なぜなら、店長から
と言われたら、エリア長も推薦しやすいからです。
このような心理になります。特にエリア長に信頼されている店長だったら、より効果的です。
店長の評価をひたすら上げましょう。
研修は積極的に参加
研修は積極的に参加・発言しましょう。
なぜなら、研修の発言・態度も評価されているからです。
例えば、研修で行う3分間スピーチなどは発表結果をフィードバックされます。
発表内容が良かったか、悪かったか参加者全員データとして記録されていました。
あとで見返したとき、誰のスピーチが良かったか一目瞭然です。
筆記テストは高得点を狙う
筆記テストは高得点を取りましょう。
なぜならテストの点数も記録され、店長昇格時の判断材料にされるからです。
私の場合、テストを全10回ほど行い、平均点70点前半でした。
同時期の店長候補者は全部で70人ほどいましたが、平均得点で1位をとることができました。
そのため、最速で店長になれたと思っています。
筆記テストは真剣に取り組みましょう。
面接内容は事前にリサーチ
面接の内容は事前に聞いておきましょう。
なぜなら、事前準備で面接合格確率が上がるからです。
例えば、店長昇格面接は面接の前に自己PRや実績報告を専用シートに記入する必要があります。
私は事前に、過去の店長昇格面接経験者に以下内容を確認していたため、問題なく面接をクリアしました。
面接の前に記入して提出する書類があること
書類の質問項目
面接官がどのように質問してくるか
面接官の質問内容
事前にリサーチできることはしましょう。結果が大きく変わります。
店長のメリット・デメリットとは?
店長になったときのメリット・デメリットが気になる方は、店長の仕事内容と合わせてこちらの記事に書いてます。
店長になるための記事まとめ
店長になるためにはどうすべきか参考になりましたか?本記事のまとめです。
店長になるまでの過程①【新卒入社パターン】
・店舗で通常業務、店長業務を習得します。通常業務を習得する際は、改善意識をもつこと・作業の目的を意識することが大切です。
・店長研修に参加します。店長になるにあたり必要な知識を習得します。トラブルを含めケーススタディ(事前に作業、トラブルの想定・その対処法の想定)が大切です。
・筆記テストを受けます。店舗業務や店長業務の習得度を試されます。
・店長昇格面接を受け、合格すると店長になれます。面接官との会話は【結論から話すこと・簡潔に話すこと】が好まれます。
店長になるまでの過程②【アルバイト・パートから昇格パターン】
・アルバイト、パートとして入社します。アルバイトからも店長になれる可能性があるか事前に確認しておきます。
・上司の推薦で、店長候補に昇格します。直属上司である店長の推薦、店長の上司であるエリア長の推薦により店長候補になれます。
・店長昇格面接で合格すると店長になれます。
店長に早くなるポイント4選
・現場の上司の評価を上げます。店長の推薦がないと話は全く進まないからです。
・研修は積極的に参加します。研修の段階から店長になれるかどうか評価されているからです。
・筆記テストは高得点をとります。筆記テストの点数も店長昇格に大きくかかわってくるからです。
・面接内容は事前にリサーチします。なぜなら、店長昇格面接を合格する可能性が大きく上がるからです。
店長になるためには必要なポイントを押さえるだけで、簡単になれます。効率よく行動していきましょう。